Search WWW Search n-mark.com 木(ム）／大木裕之 　 RICE+NIGHT 2004年11月26日［金］｜ canolfan 19時00分〜22時00分｜入場無料 　東京、東向島にあるオルタナティブアートスペース「ライスプラス」のディレクター嘉藤笑子氏がセレクションした映像作品を上映いたします。当日はお米屋さんをリノベーションしたライスプラスに敬意を表し、カノーヴァンのメニューにおにぎりを追加いたします！こちらもお楽しみに。 canolfanカノーヴァン 名古屋市中区新栄2ｰ2ｰ19 052-262-3628 www.canolfa.com RICE+セレクション セレクション ／嘉藤笑子 　映像とは、アーティストが創りあげるイリュージョンを旅することだとおもう。旅とは、いつも誰かに刺激を与え、低温発熱のほてった意識で、新たなイリュージョンを付け加えていくことではないだろうか。だからこそ、アーティストの作品から、それぞれ異なるイメージの旅に出発しても構わないと考える。 　アーティスト自身も自らプランした旅の中で違った発見をし、新たな旅の入り口に立っているはずだ。今回、紹介するアーティストの映像作品は、我々をどこか見知らぬ場所に連れて行く気がしてならない。願うならば、ありのままに心と身体をゆだねて一緒に旅してもらえればと思う。（嘉藤笑子） 　 A Sweet apple Last (s) Long 2003　10min 澤登恭子 澤登は、中学・高校とミッション系の学校に通ったこともあり、キリスト教の影響を受けた。本作品は、旧約聖書の創世記「失楽園」をベースに制作。永遠の命を与えられたはずのアダム（男）とエバ（女）が、禁断の果実を食べることで、楽園から追放されてしまう。このときに神から与えられた男女異なる罪を再考し、果実を食す行為から男女が生きるための関係を意識させる。 　 MUM 2003　7mim 小泉明朗 カナダ・英国と海外生活の長い小泉が描く映像のシチュエーションやストーリーは、無国籍風。どこの国なのか分からない一室で繰り広げられる母と息子の電話での会話。それは日本語にも関わらず、そこは戦場なのか？または平和なまちか？唐突に始まるアーティストによるヴォイス・パフォーマンスは必見。 　 墓庭エイサー 2004　4‘45min 山城知佳子 頭から紙袋をかぶり簡素な衣装の男女が、沖縄独特の芸能舞踊：エイサーを沖縄ならではの形である亀甲墓の墓庭で踊っている。沖縄文化としての本当のエイサーとは？沖縄の墓の存在とは？観客に沖縄の知識があるかないかに関わらず沖縄文化を異化させて登場させる。山城は、自らのアイデンティティのありかを沖縄に出発点として制作し続ける。（同時上映「にほんへのたび」2004） 　 Tokyo tonight 1 & 2 2004 10min ジアド・アンター／Ziad Antar (レバノン） フランス・パリにある現代美術館「パレ・ド・トーキョー」が運営しているアーティスト・イン・レジデンスのプログラム「パヴィリオン」に参加しているアーティストで、修学旅行として初めて日本を訪問。来日前に母国であるノバノンで制作した第1部と来日中に東京をロケにして制作した第2部がある。異国から考えるトーキョーと旅先としてのトーキョーのまったく異なるイメージの交差。 　 TAIWAN=SHIP=OKINAWA Naha project 2003　5min. 周文欽（うぇんちん） 台湾のアーティストでアートフェスティバルwanakio（那覇）をきっかけに2年連続で作品を発表。本作品は、2003年に台湾からフェリーで来沖したときのイメージを映像化したもの。台湾と沖縄を「大海に浮かぶ船艦」というイメージで捉え、15時間かけてフェリーで旅してきたときの船の揺れを映像で再現した。ふたつの異なる大船を往き来するアーティストの異文化に対するイメージの表れともいえる。 　 木(ム） 2003　DVD　60mim 大木裕之 「木（ム）」（2003年日本）は、大木の故郷である多摩を含む東京・香川・中国の映像のよって構成されている。亡父の葬儀を機に本人にとっては、初の地元での撮影を敢行。彼のハンディ・カメラは、いつも乱暴なほどに揺れて正視するのが難しいが、時間軸を形成するメイン画像に複数の別画像を重ねて、音声もダブらせて編集する。その映像と音の氾濫のなかで脳みそを攪拌されながら、彼の眼差しが見えてくるときに、どこか彼岸に達した気分になれる。 　 Tokyo（東急東横線、山手線） 2003各10分 タニシK タニシKがフライト・アテンダンス（スッチー）の格好をして電車のなかで行うパフォーマンスは、東京の業界内ではひそかに有名。完全にゲリラとして、乗客を巻き込んで行われるパフォーマンスは、笑いを誘うコミュニケーション・プロジェクトである。すでに韓国・スペインと海外でもプロジェクトを遂行しているが、東京の路線を舞台にしたパフォーマンスに固執して紹介。コスプレ・電車好きにはたまらない？ 　 Horse Back Riding Girls 2004 10分 山城知佳子 2004年、東京で開催された沖縄カフェ「かなさん」＠RICE＋をきっかけに山城が映像作家としてブレイクをはじめる。その後に那覇の前島アートセンターで開催された山城知佳子の個展で発表したパフォーマンス映像。沖縄式亀甲墓が、今回も舞台となっている。 　 Copyright 2004.CafeLine,All rights reserved.