ABOUT KIGUTSU>>

SCHEDULE>>

EVENT PRESENTATION>>

Volunteer>>

KIGUTSU MEMO>>

ACCESS>>

ABOUT KIGUTSU
7月
観月KANGETSU(Looking at the monn)
吉田ひかり/Hikari Yoshida solo exhibition
2002.7.19(fri)-->7.28(sun)1:00pm-->8:00pm
観月宴Full moon party 7/24(wed)6:00pm-->mid
Artist Talk7/28(sun)6:00-->mid

イギリスで制作してきた過去4年間の作品の中では、私達が物質的な意味においてとらえている現実というものに対して、より精神的で不可視の領域をもう一つの側面の現実として提示し、今まで私達の意識外の領域にあった感覚を引き出そうとする試みをしてきました。 例えば、人間には知覚し得ない領域で行われている、動物や植物の知覚によるコミュニケーションを、人間の言葉に置き換えたビデオシリーズの制作や、人間の五感を題材にしたものとして、状況や意識の違いによって味覚や視覚等の感覚が変化するというような、私達の日常的な意識と知覚の関係、その矛盾と滑稽さなどを題材にしたインスタレーションの制作等をしてきました。そのシリーズの中では、映像と実際の食べ物を使い、観客を巻き込んだ体験型の作品にすることにより、普段は意識していない新しい感覚を呼びおこすという試みを行いました。

今回のKIGUTSUの展覧会では、そのような日常的な意識と無意識の接点を、人間や動植物の知覚、そして宇宙とのつながりにまで意識を広げ、生物の営みと月の関係をテーマにしたインスタレーションを展開していきます。私達が周囲の動植物や自然のサイクルと同様に、普段まったく意識していないような不可視の部分で、月の引力とその満ち欠けに微細ながらも実際に影響を受けているという興味深い事実を、普段身近にあるものを通して作品化していくことを試みます。これは、現実というものが常に同一のものとして存在するのではなく、意識の仕方によっては無限に変容し得るという、今までの作品のアプローチの方向性をさらに推し進めることになるのではないかと思います。

また、これまでの作品の中では、比較的ニュートラルな立場による制作を試みてきたのですが、今回は帰国後初めての制作・展示ということもあり、自分の意識の原点としての日本の自然観や宇宙観のようなもの、そしてその一方で極めて物質主義的な現代日本の持つ感覚というようなものを、私達の日常的な意識と無意識の領域、可視と不可視の重なり合った現実の存在という今までの観点を重ね合わせながら、月というテーマを通してビジュアル化していこうと考えています。

Profile
1975 京都に生まれる
1978 札幌に移住
1991 札幌市立高等専門学校 入学
1996 同校環境デザインコース 卒業
1997 渡英/セントラル・セイント・マーティンズ・カレッジ/絵画科 入学
1998 チェルシー・カレッジ メディア科に編入
2000 同カレッジ 卒業/同カレッジ大学院 入学
2001 同カレッジ大学院 卒業

<--back


Copyright 2000.N-mark.com,All rights reserved.
N-mark.com