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大石茉莉香|花模様の儀式 flower pattern ceremony



大石茉莉香|花模様の儀式 flower pattern ceremony
2019年9月6日(金)ー9月22日(日)│13:00〜19:00│月ー木曜・祝日定休│
N-mark B1

主催:N-mark│協力:KUNST ARZT│chojamachi TRANSIT BUILDING
入場無料※会場では一口200円からの寄付をお願いしております。N-mark及び協力いただいているアーティストの活動に役立たさせていただきます。


《システムとしての私という花模様》 2019年


《36億年の彼》 2018年


《事実のゲシュタルト崩壊》 2016年


《壊れたテレビに地上波放送》 2015年
2019年4月21日、スリランカで起きた教会の爆破テロの日は私の祖母のお葬式と同じ日だった。
祖母がもしクリスチャンだったらお葬式も教会で行われたのだろう。
棺桶の中いっぱいに花を敷き詰られ祖母は旅立った。
同じ教会という場所で私は結婚式を挙げた。
祈るとき、誓うとき、見送るとき、その時は一瞬である。
作品は、水や生花、壊れたTVを用いて時間によって変化する。
瞬間を追体験・模擬体験できるような空間を作りたい。

大石茉莉香




大石の多くの作品には不吉な印象が漂っている。それは事件事故、テロや災害など死や破壊、暴力を伴う惨事の後のようだ。<システムとしての私という花模様(2019)>では同年に起こったスリランカのテロやノートルダム大聖堂の火災がモチーフとなっている。中でも印象的なのが、壁一面に展開された血痕のイメージにテロ発生時刻にスプリンクラーから水が噴射される装置だ。それは血痕を洗い流しているようにも、イメージを溶解しているようにも見える。イメージが展覧会期間中に変容していくという点は<36億年の彼(2018)><事実のゲシュハルト崩壊(2016)>でも見ることができる。いずれもその変容の内容は展示されたイメージを消し去ったり溶かしたりといった、最初の状態を崩壊させていく行為である。それは「事実との距離感をテーマに制作をしてきた。」と言う大石にとって、あらゆるメディアを通して知るニュース(情報)に対する自身の位置を確認し、そのギャップを埋めようとしているかのようだ。政治的な意図やメッセージがあるわけではなく、ただ目の前を通り過ぎて行く情報に向き合うことが、チャレンジであり、これらの情報を整理するプロセスそのものが作品として表現される。

大石茉莉香(おおいしまりか)略歴
1988年 大阪府生まれ 2008年 エディンバラ芸術大学に交換留学 2010年 京都精華大学芸術学部洋画コース卒業 
2012年 大阪教育大学大学院芸術文化絵画コース修了
個展2019 システムとしての私という花模様(KUNST ARZT / 京都)2018 36億年の彼(KUNST ARZT / 京都)2017 仮死状態(KUNST ARZT / 京都) 「ウォーホル美術」岡本光博キュレーション(KUNST ARZT / 京都)2016 (((((事実のゲシュタルト崩壊)))))(KUNST ARZT / 京都)2015 Q0Q0Q0Q0Q0Q0Q0Q0Q0…(KUNST ARZT / 京都)2014 「Q±0」展(KUNST ARZT / 京都)「Q1」展(ギャラリー自由空間 / 京都)グループ展2011-2018 LINK展(京都市立美術館 / 京都) イベント「Scumback」ライブペインティング(京都メトロ / 京都)

関連イベント
アーティスト・トーク

9月8日(日) 18:00ー
【参加費】一般500円/学生無料(+1ドリンク)

N-mark X KUNST ARZTシリーズvol.2
N-markを結成当時から応援してくれているアーティストでありギャラリストでもある岡本光博。彼が京都で運営するギャラリー「KUNST ARZT」で作品を発表しているアーティストを紹介する。

N-MARK B1
〒460-0003名古屋市中区錦2-11-13 chojamachi TRANSIT BUILDING-B1
主催:N-mark│共催:KUNST ARZT│協力:chojamachi TRANSIT BUILDING