週刊「÷3」

TEXT by Maki Takemoto

竹本真紀 profile
1976
青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。

1992
中学校卒業記念イラスト展 (八戸NHK)文化センター

1994
バンド「根城パラダイス」(八戸西高等学校体育館で一度限りのライブ)

1999
国立弘前大学教育学部小学校教員養成課程卒業
美術科卒業制作展(弘前大学学生会館、弘前VIVRE)

2000
ひいらぎ展 (柏高島屋ステーションモール市民ギャラリー)
美学校トンチキアートスクール入校 千葉県柏市在中


近所を散歩していて、すごい景色に遭遇した。
すごい場所に引越してきたのだと改めて実感した。
人工の産物だが、見渡す限り360゜お墓だ。
わたしの立った場所は山の上で(わたしの住むアパートそのものが急な坂を上りきったところにある。)
ずっと果てしなく坂の下までお墓がある。
作られた霊山という感じだ。人の手は多少入っているが、できるだけ神聖な場所として自然のままにしてある部分が多い恐山とは対称的である。
夥しい数のお墓に囲まれて、たくさんの魂がインスピレーションをくれる場所だ。
「美術をやりたいなら美術の勉強はするな。」と教えられたが、確かにそうで、わたしは今いかに美術界が狭くて薄っぺらい環境にあることを改めて感じている。
そしてだいたいの人間関係が美術大学をベースにしていて、そこからどこにも寄り道なしで静かな長いエスカレーターですーっと繋がっている。
そんな状況にすっかり消化不良を起こしてしまっている。
何もつてがなく上京し、自分の足で作ってきた環境はどんなに強いものか改めて実感している。
その宝物をエスカレーターに乗ってしまっている人にわけてあげようと思っても扇風機の羽に当たったように跳ね返されてしまう。
音もなく跳ね返されてしまうのだ。
その宝物は必要としている人のために使おう。
そう、強く実感した。

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