週刊「÷3」

TEXT by Maki Takemoto

竹本真紀 profile
1976
青森県八戸市に看護婦の母とバンドマンの父の間に生まれる。

1992
中学校卒業記念イラスト展 (八戸NHK)文化センター

1994
バンド「根城パラダイス」(八戸西高等学校体育館で一度限りのライブ)

1999
国立弘前大学教育学部小学校教員養成課程卒業
美術科卒業制作展(弘前大学学生会館、弘前VIVRE)

2000
ひいらぎ展 (柏高島屋ステーションモール市民ギャラリー)
美学校トンチキアートスクール入校 千葉県柏市在中


 初めてJAZZを聴きに行きました。
JAZZヴォーカルをしている有桂さんとお知り合いになり、「もしよければわたしたちが歌ってる周りになにか絵をかけたりできないかしら。」とおっしゃってくださったので、「じゃ、ぜひLIVEを聴きにいきます!」ということで、聴きにいったわけです。 JAZZといえば、レッドガーランド、ビリーホリデーくらいなら聴いたことがありました。バスキアがチャーリーパーカーが好きだったということで、チャーリーパーカーの名前くらいは知ってました。
 イベントは13時から21時くらいまでと、長いイベントで、お客さんたちは聴きたい出演者のところだけ来て帰っていくという感じでしたが、わたしはずっとグレープフルーツジュースだけで粘りました。最初の方は若い方や、JAZZを始めて間もない方の演奏でした。わたしはジャンルは違いますが、胎教が父親の生バンドだったので、どこか耳が肥えているようなところはあります。歌を歌ったり、音楽を聴いたりするのは好きでしたが、楽譜を読むのが苦手で、音楽の成績は筆記に足をとられていたような気がします。ただ、父親がよくTVのバンドをみながら「下手だな〜」とか「女の子バンドにしてはうまいな〜。」とか言っていたのを横で聞いていて、TVやステージに立っていてもうまい人と下手な人がいるのだな〜。ということは子供心にわかっていました。だからあ、音がずれたな。とか歌があまりうまくないな。というのは完全な素人耳よりかは良い方だと思っています。途中ブルースバンドが入って、全員同じつなぎを来て演奏していました。ブルースハープがかっこ良かったです。時間が経つにつれて演奏の内容もグレードが高くなってきました。隣に座った年輩の方が話しかけてきました。「突然話かけて失礼ですが、あなたのようなお若い方もJAZZを聴かれるのですか。」とっても上品な方でした。年輩の方もかなりいらっしゃいましたが、おしゃれで、良い年のとり方をしているな〜という感じでした。「有桂さんの紹介で来たのですが、もともと聴くのは好きです。」「そうですか、わたしは有桂さんとは20年くらいのおつきあいになるのですよ。ずっとヴォーカルをやっておりまして、その間企業で勤めあげまして、今はJAZZを楽しんでいるのですよ。あなたは絵が専門ですか?」わたしは演奏中、演奏者をスケッチしていたので、絵をかいている人だとわかったのでしょう。名刺と展覧会の案内をさしあげると、「ああ、あなたは有名な方ですか?わたしの知り合いに画商がいますよ。」なんて話になって、わたしも知ってる某画商の方とお知り合いでした。まだまだ有名ではないんですが、、なんて言いながら、日本で有数のピアニストである市川秀男さんの演奏が始まりました。すごいピアノでした。鳥肌が立ちました。隣に座った紳士は子供のように「すごいピアノでしょ!場を一気に自分の空間にしてしまうでしょ!ピアノって弾く人によってこんなに音が違うのですよ。キャンバスだってそうでしょ?」次から次へバンドも変わり、有桂さんのご主人がひきいるビッグバンオーケストラはすごい迫力でした。ヴォーカルも次々といろんな方が出てきました。JAZZは年をとればとるほど味が出るのですね。また反対隣にいた方に声をかけられました。イベントを企画している方で今度三味線とダンスを融合させたおもしろいイベントをやるというのです。わたしは生三味線は大学の岩井先生が好きで弾いてたのしか聴いたことがなく、しかし、近年高橋竹山に興味を持ち、三味線のレコードを持っていたりもします。いろんな音を聴くのは好きです。
 有桂さんの歌う姿を初めてみました。普段話すと「奥さん」という感じですが、ステージの有桂さんは本当にすてきで、堂々としていてスタイルがよくって色っぽくて、すばらしかったです。いろんな「匠」を目にすることで、わたしという人間も美術もグレードアップできそうです。
 今回、この会場でまた新たな出会いがあったわけですが、先日、今度個展をするStudioZoneにDMを置きに行った帰り、ばったり松本力さんにお会いしました。近くでライブがあってそこで映像を流すと言ってました。個展のDMをわたして帰ろうとすると、後ろから「竹本さーん!」と松本さんが呼ぶので振り向くと、自分も渡せるものがあったからと、イベントのDMをくれました。トンチキで集まったあの日から、なぜか松本さんに縁がある今日この頃です。彼女の仕業なのかな?

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@東京青山のGallery ART SPACEでおもしろい4人展します。
「TALKING BODY」
2005年4月5日(火)〜10日(日)
12:00〜19:00(日曜〜17:00)
相原康宏、竹本真紀、徳永修子、ぶりお

@個展
2005年4月13日(水)〜4月18日(月)
11:00〜20:00
Studio Zone (高円寺)

@個展
2005年4月25日(月)〜4月30日(土)
11:30〜19:00(最終日16時まで)
銀座小野画廊

@個展 6月頃東川口のKEN Art Gallery


赤煉瓦倉庫を一望です。


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