前々から気になっていた、そのバンド名、「くるり」。そしてなぜか、京都出身のバンドということだけは知っていた。しっかりと曲を聴いたことはなかったのに、自分の中のランキングにはかなり上位に入っていた「くるり」。
と、あまり予習もせずに、5/23ライブへ行って来た。
すごく好き。もうこの一言に限る。私のツボにぐりぐりとはまった。
最初の2曲ぐらいを聴いたとき、「オヤッ？」（マンガ調に）と感じた。聞き覚えのある、暗めでエレクトロなメロディーセンス。こりゃ、シカゴ派でしょ。せつなさはコールドプレイ。散りばめられた歌謡曲に、ひょうひょうとした味付けははっぴいえんど(勝手に解釈していますが)。
自分たちの個性を激しいまでに出して、思い切りがいいのかと思えば、どこか気が弱い。でも考えつかないくらい力強い。
ほら、色白で細面の人が、ひょいっと重い荷物を持ち上げたりして、あらこの人、意外に力持ちだったのねぇ、ってのに似てるかも。
全国ツアーすべて盛況で、今やホールを満員にできるバンドのひとつ。でもがんばってない仕事ぶりがいい。いまだ大学生っぽい風貌で(とっちゃん坊やか？)、でも言うことは一人前で、やることは男っぽい。そんなギャップがまたいい！
ダイヤモンドホールでプレイしたんだけど、あそこにミラーボールがあるの、知ってる？あのキラキラした光を見つめながら、くるりの力強くせつない曲にあわせて、身体を動かしていると、あ、これでまた人生、やっていけるな、と感じた。
いい音楽さえあれば、気楽に明日を迎えることができそうな気がする。次の日は忘れてるんだけどね。 実際は。
※注　くるりファンの人、意見があったらどんどん言って下さい！